試験1週間前、私は新しい問題集を買いに行きました。
「まだ手をつけていない分野がある」と気づいてしまったからです。
結果はご想像のとおりで、その1冊はほとんど開かないまま試験当日を迎えました。
直前期にいちばん怖いのは、知識が足りないことではないと思っています。
怖いのは、やることが決まっていない状態で1週間が過ぎること。
今回は、私がその失敗のあとに組み直した「直前1週間の使い方」をお伝えします。
1週間前にやることは、増やすことではありません
この時期にできることは、実はそれほど多くありません。
新しい知識を入れても、定着する前に本番が来てしまう。
それなら、すでに知っていることを取りこぼさない状態にするほうが確実です。
言い方を変えると、直前1週間は「点を増やす期間」ではなく「落とす点を減らす期間」。
ここを切り替えられるかどうかで、1週間の過ごし方がまったく変わります。
7日間の割り振り
| 日 | やること | ねらい |
|---|---|---|
| 7〜5日前 | 間違いノートを1周 | 自分の弱点だけを見る |
| 4日前 | 直近年度の過去問を本番と同じ時間で通す | 時間配分の確認 |
| 3〜2日前 | 数字と用語の総ざらい | 取りこぼしをなくす |
| 前日 | 間違いノートを見る/持ち物の準備 | 不安を減らす |
| 当日朝 | いつも間違える論点を5分だけ | 直前の1点を拾う |
この表で大事なのは、新しい教材が1つも入っていないことです。
7〜5日前:間違いノートだけを見る
ここまでに解いた過去問で、間違えた問題。あるいはまぐれで当たった問題。
それだけを集めたものが、直前期の教材になります。
まだ作っていないという方も、慌てなくて大丈夫です。
直近2年分の過去問を見返して、×と△だけノートに書き写す。これで半日あれば形になります。
私はこのとき、正解の選択肢だけでなく「なぜ他が違うのか」を1行ずつ書き足しました。
時間はかかりますが、ここが本番でいちばん効きます。
4日前:時間を計って1年分
この日だけは、本番と同じ形でやってみてください。
50問を120分。休憩なし。スマホは別の部屋に置く。
目的は点数ではありません。自分がどこで時間を使いすぎるかを知ることです。
私の場合、民法の長文で必ず詰まっていました。
それが分かっていたので、本番では「長文が来たら一度飛ばす」と決めて臨めました。
ここで点が悪くても落ち込まないでください。4日前の点数は、本番の点数ではありません。
3〜2日前:数字と用語を一気に
この2日間は、覚えているつもりで曖昧なものを潰します。
- 「以上」「超」「以下」「未満」の区別
- 期間(何日以内、何年ごと、何か月前まで)
- 似た用語のペア(重要事項説明と契約時書面、など)
特に「以上」と「超」は、分かっているつもりで本番に落とすところです。
私は問題文のその部分に、必ず印をつける癖をつけました。手を動かすほうが確実です。
前日:勉強より、準備
前日にやるべきことは、実は勉強ではないかもしれません。
- 受験票、身分証、筆記用具、時計を1か所にまとめる
- 会場までの経路と所要時間を確認する(当日の乗り換えを調べない)
- 昼食をどうするか決めておく
- いつもどおりの時間に寝る
「前日に徹夜で詰め込んだほうが安心する」という方もいると思います。私も一度そうしました。
ただ、翌日の午後に集中が切れるほうが痛かったです。試験は昼の時間帯にあります。
やらないほうがいいと思ったこと
- 新しい問題集や模試を買う…冒頭の私の失敗です。不安を買っているだけでした
- SNSで他の受験生の進捗を見る…自分のペースが崩れます
- 苦手分野をゼロから作り直す…1週間では間に合いません。捨てる判断も必要です
- 前日に模試を受けて点数に一喜一憂する…その点数を持って本番に行くことになります
よくある質問
Q. 直前1週間で、まだ間に合いますか?
「今から全範囲を仕上げる」のは難しいと思います。でも「取れるはずの問題を落とさない状態にする」なら十分間に合います。合否は、そこで分かれることのほうが多いです。
Q. 苦手分野は本当に捨てていいですか?
1週間前なら、私は捨てる判断をします。そのぶんを得意分野の確認に回したほうが、期待値は高くなりました。ただし全部を捨てるのではなく、基本問題だけは拾えるようにしておくと安心です。
Q. 仕事があって、まとまった時間が取れません。
私も働きながらでした。間違いノートは持ち運べるので、移動中に見るだけでも違います。時間を計った1年分だけは、休みの日に確保できると理想です。
まとめ
- 直前1週間は点を増やす期間ではなく、落とす点を減らす期間
- 教材は間違いノート1冊に絞る。新しいものは買わない
- 4日前に1回だけ、時間を計って通す
- 「以上」「超」の区別は、手で印をつけて確認する
- 前日は勉強より準備。いつもどおりの時間に寝る
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直前期にいちばん消耗するのは、「今これをやっていて合っているのか」と考え続けることだと思います。私はここで新しい問題集を買ってしまいました。
講座の直前対策は、知識よりやる順番を決めてもらえる点に価値があると感じています。残り時間が少ない人ほど、そこを人に預ける意味は大きいかもしれません。直前期向けの短期コースもあります。
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次回は、試験が終わったあとの登録手続きについて書く予定です。
まずは今日、間違いノートを机の上に出しておくところから始めてみませんか。1週間はそれ1冊で足ります。
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