試験まで約2か月半。この時期に「何を何周やればいいのか」で迷って、手が止まる方が多いです。
結論から書きます。過去問5年分を3周、間違いノートを1冊。これで届きます。この記事では、その回し方を具体的にまとめます。
まず前提:新しい教材を買わない
この時期にいちばんやってはいけないのが、教材を買い足すことです。
- 新しい本は最初の30ページだけ読んで終わります
- 手持ちの教材でまだ2周していない範囲があるはずです
- 不安を消すために買っているだけで、点は増えません
いま必要なのは、持っているものを回し切ることです。
3周の役割を分ける
| やること | 時間の目安 | |
|---|---|---|
| 1周目 | 全問解く。解説を読んで、間違えた問題に印をつける | 1年分で2時間+解説1時間 |
| 2周目 | 印をつけた問題だけ。正解した肢も、なぜ正解かを言えるか確認 | 1年分で1時間 |
| 3周目 | 2周目でも間違えた問題だけ。ここが間違いノートの中身 | 1年分で30分 |
周を重ねるごとに問題数が減っていくのが正しい形です。3周目も全問解いているなら、1周目の解説の読み込みが足りていません。
「なんとなく正解」を潰す
四肢択一で最も危険なのが、2択まで絞って当たった問題です。本番では逆に外れます。
そこで、1周目から印を3種類使ってください。
| 印 | 意味 | 2周目で |
|---|---|---|
| ○ | 根拠を言えて正解した | やらない |
| △ | 迷ったが正解した | やる |
| × | 間違えた | やる |
△を「できた」に入れないでください。ここを正直につけられるかで、本番の得点が変わります。
間違いノートの作り方
ノートは1冊だけ。分厚くしないのがコツです。
- 問題は写さない。年度と問題番号だけ書く
- 間違えた理由を1行で書く … 「サブリースの勧誘者は③④の義務なし」など
- 同じ論点が2回出たら、赤で囲む … そこが自分の穴です
- 1ページに10項目まで。びっしり書くと見返さなくなります
2番が本体です。「間違えた」ではなく「なぜ間違えたか」。ここを言語化しないと、同じ問題をまた落とします。
週ごとの配分(残り約10週)
| 時期 | やること |
|---|---|
| 9月(残り4週) | 過去問5年分を1周。並行してテキストで穴を埋める |
| 10月上旬〜中旬 | 2周目。△と×だけ。間違いノートを作り始める |
| 10月下旬 | 模試・予想問題を時間を計って1回。本番と同じ13:00開始で |
| 11月上旬 | 3周目+間違いノート。新しい問題に手を出さない |
| 試験前3日 | 間違いノートだけ。あとは睡眠 |
10月下旬の模試は必ず入れてください。50問120分という時間配分は、やってみないと分かりません。
科目ごとの優先順位
限られた時間なら、出題数が多く、覚えれば取れるところから固めます。
- 賃貸住宅管理業法(管理業法系) … 出題数が多く、条文どおりに出ます。最優先
- 借地借家法・民法(法令系) … 宅建の学習経験があれば得点源になります
- 賃貸管理業務系 … 原状回復ガイドラインは毎年出ます
- 建築・設備系 … 範囲が広く、深追いすると時間を食います。過去問に出た範囲だけ
4番で沼にはまる人が多いです。設備は面白いのですが、テキストを全部やろうとすると管理業法に戻れなくなります。
やりがちな失敗
- 1周目に時間をかけすぎて、2周目に入れない
- 解説を読んで「分かった」で終わり、解き直さない
- ノートを作ることが目的になる … きれいなノートは点になりません
- 模試を受けずに本番へ行く
- 直前に新しい予想問題集を買う
1番目がいちばん多い。1周目は「解説を読む」までで区切ってください。完璧に理解してから進もうとすると、10月が終わります。
よくある質問
Q. 過去問は何年分やればいいですか
5年分が目安です。それ以上さかのぼると、法改正前の内容が混ざって混乱します。時間が余ったら、5年分の精度を上げるほうに使ってください。
Q. アプリと紙、どちらがいいですか
併用が現実的です。移動時間はアプリ、まとまった時間は紙。ただし間違いノートは1か所に集めてください。分散すると見返せません。
Q. 宅建の直後で疲れています
宅建が10月18日、賃管士が11月15日。間は約1か月です。宅建後の1週間は落としても構いません。ただし管理業法だけは触り続けてください。ここは宅建と重ならない部分です。
Q. 独学で不安になってきました
迷っている時間がいちばんもったいないです。「どの順番で、どこまでやるか」を決めてもらうだけでも、残り2か月半の使い方が変わります。
まとめ
- この時期に新しい教材を買わない
- 過去問は5年分・3周。周を重ねるごとに問題数が減るのが正しい
- 印は○△×の3種類。迷って当たった△を「できた」に入れない
- 間違いノートは1冊・1行・1ページ10項目まで
- 優先順位は管理業法 → 法令系 → 賃貸管理業務系 → 建築設備
- 10月下旬に時間を計って模試を1回。試験前3日はノートだけ
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残り2か月半で独学がつらくなるのは、「やることを決める」作業に時間を取られるからです。どの科目にどれだけ配分するか、設備をどこまで捨てるか——ここを毎週自分で判断していると、勉強そのものの時間が削られます。講義で順番と分量が決まっていれば、あとは手を動かすだけになります。直前期向けの短期コースもあるので、いま迷っている方には現実的な選択肢です。
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